BOOK HUNTING HIROTO NISHINO

BOOK HUNTING

HIROTO NISHINO
自転車にのってベルをならし
となりの町までいやなおつかいに
そして帰りにゃ本屋で立ち読みを
日が暮れてからおうちに帰る

ー 高田渡「自転車に乗って」より抜粋
自転車にのって神保町に行く。
目的はとくにない。いや、事前に購入したい本をチェックしておくとお店に入った際にその本を探すことに気を取られてしまうので目的はつくらない。

手探りでブックハンティングした本を
「ウンウン。これは面白い。出会っちゃったなぁ」
と、作業場で発泡酒を片手にペラペラ眺めることが至福の時間だ。そんなふうに手に入れた<出会い系本>を何冊か紹介したい。
WOLFGANG LAIB : ヴォルフガング・ライプ展

ドイツ人アーティスト、ヴォルフガング・ライプの東京国立美術館での展示カタログ。膨大な量の花粉を自分で採取し、無機質な美術館の床に四角形に撒いた作品が超絶クール。
“花粉とは、そのひとつひとつが生命であり、その単純素朴なものにこそ複雑なものが隠されている”
と、序文に書かれているのも印象的である。それと同時に、
「花粉症の人が見たら鼻がムズムズしてしょうがないんだろうな」
と思った。
JIM SHAW : THRIFT STORE PAINTINGS

アメリカのスリフトストア(チャリティショップ)で売られている作者不明の絵画を編集したアートブック。どの作品も絵力と言うのか味と言うのか…兎に角センスがハンパない。
これらの作品を選んで一冊に纏めたジム・ショーさんに拍手!
STEPHEN SHORE / LYNNE TILLMAN : THE VELVET YEARS

ニューヨーク’65-’67。アンディ・ウォーホルのファクトリーでのパーティやテストシューティングの模様を収めた写真集。ルー・リードをはじめヴェルヴェッツのメンバーやアーティストはスタイリッシュで、ウォーホルのミューズだったイーディ・セジウィックは最高にキュート。今こんな格好がしたい(ぼくは短パンにビーサン姿でこの本を眺めている…)。
DANIELLE PARIO PERRA : LOW COST DESIGN

代用品を組み合わせて作られた家具、雑貨、生活用品などの写真集。これはもうスタイリング。この本に出会ったせいで買い物の際に
「いや、ちょっと待てよ。コレって何かでまかなえるんじゃないか?」
と、立ち止まることが増えショッピングタイムが長くなる障害が発生。


…と、こんなふうにぼくは時おり本をゲットし勝手な解釈をして愉しんでいる。

あなたも<出会い系本>をハントする旅に出かけてみないかい?
そこには思いもよらない発見があるに違いない。

カタカタとタイピングしていたらもう日が暮れてきた。
そろそろおうちに帰ろう。
PROFILE
西野裕人 | Hiroto Nishino
<Riprap>デザイナー。1984年石川県生まれ。
2015年より自身のブランド<リップラップ>をスタート。
2018年より秋葉原にRIPRAP STUDIOを構え不定期にてイベントを開催。
http://r-i-p-r-a-p.com/